入院することのメリットとデメリット

これはあくまでも私たち家族、そして母にとってのメリットとデメリットです。すべての人に当てはまることではありませんのでご了承ください。人によってはまったく当てはまらないということもあるかもしれません。

入院のメリット・デメリット

私たち家族にとって母が緩和ケアのために入院することのメリットを考えてみました。

  • その病院が緩和ケア専門の病院の場合、母が緩和ケアのプロから手厚いケアを受けることができる。
  • 私たち家族は母の介護の必要がなく、仕事もほぼいつも通りに行うことができ、いつも通りの生活ができる。

メリットという点ではこの二つに集約されるのではないでしょうか。おそらく母と私たち双方にとってメリットがあります。

では入院のデメリットはどうでしょうか。

  • コロナ禍では面会ができないため、母の状況がまったくわからない。
  • 母は私たち家族とLINEでやりとりをしているが、目が悪いのと慣れていないスマホを間違って操作してしまったら連絡が取れなくなってしまう(実際、入院中何度も「音信不通」になってしまった)。
  • 面会できない母は孤独。私たちも不安。

メリット・デメリットはこんな感じです。コロナ禍でなければ、おそらく緩和ケアを専門とする病院に入院してもらっていただろうと思います。コロナ禍になる前に大学病院で入院していたときには、毎日面会に行っていましたので、緩和ケアであっても面会に行くことは何も難しいことではありません。ですが、わずか2,3ヶ月で状況はまったく変わってしまいました。入院してもまったく会えないという状況になってしまったのです。

それでも私たちはまだ良いほうだと思います。コロナウイルス感染症のために実際に親の死に目にも会えない、亡くなったあとでさえも会えない、そんな方々がたくさんいらっしゃると聞いているからです。

私たちは、それらのメリットとデメリットを比較、検討した結果、入院ではなく在宅医療を選びました。

訪問看護が「医療保険」で受けられたことが意味すること

訪問看護は基本的には「介護保険」での給付が優先される制度です。調べた結果、訪問看護が医療保険で受けることができるのは次の3つの場合だということがわかりました。

  1. 介護保険の認定を受けていない訪問看護の対象者(40歳未満の人・40歳以上の要介護認定を受けていない人)
  2. 要介護認定者のうち、末期の悪性腫瘍など「厚生労働大臣が定める疾病等」に該当する場合
  3. 要介護認定者のうち、急性憎悪などのケース

母の場合は、2の「要介護認定者のうち、末期の悪性腫瘍など「厚生労働大臣が定める疾病等」に該当するために本来の介護保険ではなく医療保険を利用しての在宅医療を受けられることなりました。

訪問看護が「医療保険」を使って受けられることには大きなメリットがあります。もし介護保険利用による訪問看護であれば、介護保険の点数を使うことになります。我が家に来た時の母の介護認定は「要介護1」だったので、介護保険で受けることができるサービスの「福祉ベッド」すら利用することができないという、実態にはそぐわないものでした。実際には母は自分のことはほとんど何もできない状態でしたので、ケアマネージャーに相談、ケアマネはすぐに変更の申請をしてくださり、結果として「要介護5」になりました。

いずれにしても、訪問看護を医療保険で利用できることで、訪問看護分を考えずに介護サービスを受けることができました。