【身体障害者手帳の等級】種別や申請に必要な書類を解説しています!

身体障害者手帳の等級はどのように分けられているのでしょうか?障がいの種類によって違うのでしょうか? もし等級に変化があるなら、基準も知っておきたいですよね。

障害の種別

障害は、

  • 視覚障害
  • 聴覚又は平衡機能障害
  • 音声機能・言語機能又はそしゃく機能障害
  • 肢体不自由(上肢、下肢、体幹、乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障害)
  • 心臓機能障害
  • じん臓機能障害
  • 呼吸器機能障害
  • ぼうこう又は直腸機能障害
  • 小腸機能障害
  • 免疫機能障害
  • 肝臓機能障害

に分けられ、その程度によって「等級」が付けられています。

身体障害等級表

身体障害者手帳の等級は、障がいの種類や程度によって基準が異なります。まずはこちらの表「身体障害者障害程度等級表(身体障害者福祉法施行規則別表第5号)」をご覧ください。※表をタップ・クリックするとリンク先(厚生労働省ウェブサイト)に飛びます。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/0000172197.pdf

(出典:厚生労働省ウェブサイト)

これをまとめますと下記の通りとなります。身体障害はその程度や症状に応じて、1〜7級まで分類されています。また、それぞれの障害認定には基準があります。

※7級の障害は、1つのみでは対象となりませんが、7級の障害が2つ以上重複するなどの場合は手帳の交付対象となります。

障害の種類 障害の内容 等級
視覚障害がい 1~6級
聴覚または平衡機能の障がい 聴覚機能障がい 2~6級 (5級はなし)
平衡機能障がい 3級・5級
音声機能、言語機能、またはそしゃく機能の障がい 3~4級
肢体不自由 上肢機能障がい 1~7級
下肢機能障がい 1~7級
体幹機能障がい 1~5級 (4級はなし)
乳幼児期以前の非進行性の脳病変による運動機能障がい 1~7級
心臓機能障がい
内部障がい じん臓機能障がい
呼吸器機能障がい 1~4級 (2級はなし)
ぼうこうまたは直腸の機能障がい
小腸機能障がい
ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障がい 1~4級
肝臓機能障がい 1~4級

 

身体障害者手帳「等級」が付けられる理由

身体障害者手帳の等級は、障がいの種類とその程度を示すためのものです。等級は、障がいのある方が適切な支援を受けられるようにするために設けられています。等級にはそれぞれの障がいの特性や影響を考慮した基準があり、これにより障がいのある方が公的支援やサービスを受けやすくなっています。

申請はそれぞれの市町村の障害福祉担当窓口に対して行います。

視覚障がいの等級は1〜6級

視覚障がいの等級は、視力や視野の範囲によって1級から6級まで分けられています。視覚障がいは生活の多くの部分に影響を及ぼすため、等級ごとに受けられる支援やサービスが異なります。

例えば、視力が非常に低い場合や、ほとんど見えない場合には1級が適用されることがあります。

聴覚または平衡機能の障がいの等級は2〜6級

聴覚障がいや平衡機能の障がいは、それぞれ2級から6級の等級があります。

聴覚障がいの場合、音を聞き取る能力に基づいて等級が決まります。

平衡機能の障がいは、体のバランスを取る機能に影響を与え、日常生活における動作や移動に困難をもたらすことがあります。

音声機能、言語機能またはそしゃく機能の障がいの等級は3〜4級

音声機能、言語機能、そしゃく機能の障がいの等級は3級から4級に設定されています。

これらの障がいはコミュニケーションや食事の場面で影響を及ぼすため、等級ごとに適切なサポートが必要です。例えば、言語機能障がいにより話すことが困難な場合には、言語療法などの支援が提供されます。

肢体不自由の等級は1〜7級

肢体不自由の等級は、上肢、下肢、および体幹の障がいに基づいて1級から7級まで分けられています。

運動機能の障がいが日常生活にどの程度影響を与えるかに応じて、等級が決まります。例えば、歩行が困難な場合には高い等級が適用され、適切な移動補助やリハビリテーションが提供されます。

内部障がいの等級は1~4級

内部障がいは、心臓、じん臓、呼吸器などの内臓器官の機能障がいを指し、等級は1級から4級まで分けられています。

内部障がいは見た目には分かりにくい場合が多いですが、生活の質を大きく左右するため、適切な医療支援や生活支援が重要です。

身体障害者手帳の等級は通常は「固定」

身体障害者手帳の等級は、基本的には一度決まると変更されませんが、障がいの状態が変化した場合には再評価を受けて等級が変更されることがあります。

例えば、リハビリテーションや手術によって機能が回復した場合や、逆に症状が進行した場合に等級が見直されることがあります。

なお、当事務所では障害者手帳申請の他、市町村の福祉サービスも同時に申し込める「障害者手帳申請フルサポートプラン(病院同行付き)」をご提供しています。詳細は下のバナーからどうぞ!